「どこに行くにも車を使ってしまう」などで近年子供が歩かなくなってきていると言われています。
でも子供が歩かないと、体力の低下だけでなく、生活習慣の乱れ、学力の低下などの要因につながることが最近の研究でもわかってきました。
今回はそのこどもが沢山歩くことのメリットについてお伝えします。
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我が家の娘達は沢山歩いています
我が家の長女と次女は徒歩通園で毎日幼稚園へ片道約30分かけて歩いています。
朝長女を幼稚園へ送り届けた後家に帰り、その後午後2時に幼稚園へ迎えに行くので、3歳の次女はさらに二往復していることになります。
なので「片道30分×4回=2時間」を毎日次女と私は歩いています。
しかも我が家は山の上にあるので、急なものから緩やかなものまで長い坂道を通って行かなければなりません。毎日軽い登山をしている気分になる時もあります(^^;)
それに我が家は休日にもハイキングによく行きます。
(ハイキングの記事です↓)
さらに我が家には車も自転車もありません!
自転車は坂道があまりにも急な為怖くて運転できないのです。
(車、自転車を持たないメリット・コツなどはこの記事で以前お伝えしました↓)
歩くのが大変な時ももちろんあります
普段こどもが元気な時は毎日楽しくお話しながら歩いています。
しかし、雨や雪の天候が悪い日やこどもの体調が万全ではなかったり疲れている時などはやはり「きついなぁ(><)」と正直感じることもあります。
疲れて元気がないこどもが「坂道やだ~」と泣いても、なんとか励まして坂道を登らせたこともあります。
ご近所のお子さんは坂道がつらくて「背中に羽がはえたらいいのに…」と可愛いいけど切実なお願いをしていたそうです。
(今年の大雪の日も大変だったので、前回記事にしました↓)
加えて、長女は歩き始めたのが遅かったので余計に沢山歩いてほしいと思ってしまうところはあるかもです。
歩育しよう
そんな大変なこともありますが、やっぱりこどもが沢山歩くことは良いことも大いにあります!!
「歩いて、自然や社会に触れ、五感を開き体で学ぶ直接体験を通じて、子供たちの豊かな心、生きる力を育てる」基礎教育を「歩育」というそうです。
しかもきつく感じる”坂道を歩くこと”もさらに嬉しいメリットが沢山あるのです!!
もちろん大人にも歩くことで健康・美容と良い効果が沢山あります♪
今回は、そのメリットをご紹介します。
子供と歩くことの4つのメリット
①筋力、体力の強化。体が丈夫になりスタミナがついて、タフになる。
歩くことでもちろん足腰が鍛えられます。また、自律神経も鍛えられて体も丈夫になります。
しかもさらに坂道を歩くことで、平地に比べて負荷がかかる分圧倒的に筋力や心肺機能が鍛えられます。筋肉にかかる重力負荷は3倍以上になるそうです。
【坂道ウォーキング】という言葉があるくらいなんです。
なんと通園、通勤途上の往復5分の坂道でも毎日歩くのであれば、週に1回程度のジム通いかそれ以上の効果を期待できるそうです。
登る時と下る時は違う筋肉が鍛えられるため、両方行うと良いそうですよ。
しかし、特に下り道の時気を緩めると膝に負担がかかってしまうので注意も必要です。
私も引っ越し後毎日急な下り坂を行く時、三女を乗せたベビーカーを持ちながら走る長女と次女を追いかけながら走っていたら1か月間で膝に違和感を感じるようになってしまいました(><)
それからは日々体幹を意識して腹筋で上体を引き上げるようにしながら歩くようにしたら、膝の違和感も消えました。
歩く姿勢と体幹を意識することでさらに上半身のインナーマッスルも鍛えられるので、全身の筋肉をバランスよく強化することができます!
近所に坂道がない方は階段でも同じような効果があるみたいです!
②心も体も健康になる
カルフォルニア州立大学で行われた研究によると、一日に歩く歩数が多ければ多いほどその日一日をよりポジティブに、ハッピーな気分で過ごすことができるそうです。
ウォーキングを行うと脳内にエンドルフィンという気持ちを前向きにし、幸せにする物質が分泌されます。
また沢山歩くことで夜も自然と眠くなり、質の良い睡眠にもつながります。
(前回早寝早起きについての記事もあるので良かったら見てみてください)
また全身の筋肉の2/3は下半身についていて、それに伴い数多くの血管が身体の隅々まで張り巡らされています。
なので歩いて効率的に筋肉を動かすことで血流も良くなります。
血流が良くなることで、育ち盛りのこどもの体内細胞も新陳代謝の働きで成長促進へとつながります。
私自身ここ十年位冬は足先が常に冷えて悩んでいたのですが、鎌倉に引っ越し毎日坂道も含め歩くことでつらかった冷え性がいつの間にか改善されていました!
さらにウォーキングは大人にとってもよいことづくめです。
血行が良くなることは、お肌にもいい効果があります。
鎌倉に引っ越してから食生活はそれ程変わってないのですが、よく歩くようになったということだけで肌艶も各段に良くなりました(^^)
それに歩いて筋肉を鍛えることで、筋肉が傷つきます。
その傷ついた筋肉が修復されるときに成長ホルモン=通称”若返りホルモン”が分泌されるそうです。
”若返りホルモン”は老化を防ぎ、肌や体を若々しく元気にしてくれます。
美容サプリやエステに行かなくても、歩くことによって女性にも嬉しい効果が沢山あるんですね♪
また、生活習慣病予防にもなりますし、外で紫外線を浴びることでビタミンDを体の中で作ることができるので骨粗しょう症予防にもつながります。
③脳の働きも活発になる
歩いて血流が良くなることで頭にも沢山の血液が巡ることになり、より脳の働きも活性化するといわれています。
また日差しの明るさや風を肌で感じたり、咲いている花のにおいを嗅いだり、季節や気候、自然の変化を五感を通じて感じることにより脳に刺激が与えられます。
幼稚園へ通う道でも様々な季節の変化や自然を感じることができます。今は満開の梅や椿の花が楽しませてくれています。
加えて歩いている時、脳は三つの機能が働いているそうです。
- 覚醒機能(頭をスッキリさせる機能)。
- 情報処理機能(情報を受け記憶し、理解する機能)。
- 意図的行為機能(注意力・集中力・意欲などの機能)。
このように脳も活発に働くようになります。
④親子のコミュニケーション、絆を深めることにつながる
歩くことは「これは何?」「いい天気で気持ちいいね」とか親子の会話にもつながります。
このように自然や街の景色などを感じてこどもと話すことはこどもにとっても豊かな心を育つことにつながるのではないかと思います。
また、大きくなるにつれこどもと一緒にこうしてお話しながら歩くことも徐々に少なくなると思います。なので、親子の大事な触れ合いの時間としてこどもにとって良い思い出になったらと思っています。それに自分自身も子供と一緒に歩いた時間は、とても幸せな記憶として心に残ると感じています。
またすれ違う地域の人々とも挨拶を交わしたり、時には会話にもなるので、地域社会とつながることにもなっていきます。
子供の歩行目安
汐見稔幸さん著『0~3歳 能力を育てる 好奇心を引き出す』という本に子供の歩行目安は、
「年齢×㎞数」と書いてありました。
その子の年齢のうちに同じ数字分の距離を歩くのが望ましいらしいです。
例えば2歳児なら2キロ。
3歳児なら3キロです。
お金もかからず、用具もいらず体一つで出来るいい事づくめの「歩育」!
子供と一緒に楽しく「歩育」していきましょう♪