10万人フォロワーがいる超有名投資家かぶ1000さん(http://twitter.com/kabu1000)の株初心者でも凄く勉強になるツイキャス内容をそのまま記事としてお伝えしていきます。
前回はこちら↓
今回のテーマは、2020.7.26に配信された「バリュー株投資は終わったか!?」になります。
※2020.7.26時点でのお話です‼
Contents
かぶ1000さんのツイキャス記録!「バリュー株投資は終わったか!?」
最近、グロース株とかアメリカで言うとナスダックとか日本で言うとマザーズなど。
そういった、どちらかと言うとバリューではなくグロースとか、成長株と言われている様な銘柄が多い市場は割と堅調で。
新型コロナの影響を多く受けて、株価が下がるのはしょうがないんです。
だけどそうじゃなくて、そこまで業績への影響を受けてないところでもバリュー株って言われているところは、どちらかと言うと弱い。
日経平均に比べても弱い動きが続いていると思います。
そういった中で今日のテーマは「バリュー株投資は終わったか⁉」としました。
弱気になっている訳じゃなくて、センセーショナルな感じでタイトルをつけたんです。
終わったっていうのは意味が色々あって。
そういう「バリュー株が注目されるような時代はもう来ないのか」とか、或いは「バリュー株は永久的に日経平均や指数に比べてもパフォーマンスが悪いままなのか」とか。
そういうようなことを私なりの視点で考えていきたいと思います。
グロース株が優勢の中で
バリュー株投資っていうのは対義語でよくグロース株投資ってよく言われているんですけど、株式投資って基本的に外国の株でもそうですけど、成長株とか成長する企業の方が人気があるって言うのは世の常だと思うんですよね。
今年より来年利益が成長するとか。
或いはいずれ新しい産業が生まれていく、例えば小売は昔はネット通販っていうのが全くなくて。
テスラ【TSLA】とかもそうですよね。インターネット通販が出てきてAmazon【AMZN】とか日本でいうとヤフー(Zホールディングス)【4689】、楽天【4755】とか。
そういうところがどんどんシェアを伸ばしていった一方で、百貨店とか、そういう所謂昔小売の中心と言われたものが今ちょっと良くないっていう状況で。
グロース株が優勢だっていう考え方もあると思うんです。
だけどここで色々考えていきたいって思うのは、まずバリュー株投資がどうこうっていうよりも過去を振り返ってみると分かると思うんです。
私が一番大事にしているのは、この現象が恒久的に続くものなのか。或いは一時的なものなのかっていう事を考えるのが大事だと思っていて。
マクロ経済の4つの変化
その為にはまず何を考えるかって言うと、マクロ経済の変化っていうのをまずしっかり分析することから始まると思うんですよね。
そのマクロ経済の分析っていうのは、今言った小売業とか自動車会社ですよね。
そういったところもあるんですけど、四つ考えてみたんですね。
これは日本だけの流れじゃなく世界的な流れの変化の意味でもあります。
❶お金の価値の低下
一つ目は皆さん感じている方多いと思うんですけど、お金の価値が低下しているっていうところが一つ大きい要因だと思うんですよね。
お金の価値の低下って何かって言うと、今回の新型コロナの影響もあってアメリカも日本もそうなんですけど、大きくGDPが落ちていると。
そのGDPが落ちたものを補うために、国とか政府が財政支出してそれを補おうとして今必死になってやってるんです。
だけどその中で、紙幣を大幅に増刷したりとか国債をたくさん発行して市場にお金を投入するっていうことをやってるので、お金の価値っていうのが明らかに今年に入って低下している。
その表れが金価格に出ていると思うんですね。
金は現物資産の代表格で、金の価格が日本で見ると7000円を一時超えてきたんですよ。
金価格が過去最高で、日本の円ベースで見るとそれとプラチナとか銀の価格も上がっていると。
その裏返しになっているのがお金の価値の低下っていうことなんですね。
もう一つは不動産価格なんですけど、ここに関してはいま新型コロナの影響もあるので、日本の場合不動産価格がこれから下がるんじゃないかって色々言われてます。
だけど一方で、中国なんかを見るとまだまだ住宅用の不動産は、高値を更新しているような状態ですし。
もう一つ一番大きな要因というのは、みんながどういうものに価値を見出してるかっていうのが大事で。
お金よりも、今言った金とか不動産の方がいいんじゃないかって思っている人が多い。
もう一つは昔投資って言うと株式投資もあると思うんですけど、債券に投資をするっていうのもあったんですよね。
特に私が好きなベンジャミングレアムさんっていう方がいるんですけど、『賢明なる投資家』とか『証券分析』って言う本を出している方で。
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『証券分析』の項目には社債ですとか債権の項目っていうのが結構大きいんですよね。
でも今の状況を見ると、債券とか社債って本当に低金利で利回りが落ちてて。特に国債なんかそうなんですけど。
ドイツなんかもマイナス金利気になっちゃってるし、日本の十年債も今マイナスになってるような状況で。
昔と違って債券に投資をするっていうことが、ほぼ出来ない様な状態になってるんですね。
なのでそういった価値観の変化っていうのが起きてること。
お金の価値が下がってるんだけど、債券の利回りも下がっているっていうこれ結構異常事態だと思うんです。
だからこそ金とか不動産にお金が流れてる。
株も勿論そうですよね。そういったものにお金が流れてる。
この流れっていうのは世界中で起こっているので、まずお金に対する価値の変化っていうのが起きている。
❷あらゆる物のコモディティ化
もう一つ大きなポイントとしては、あらゆる物の、例えば特に製造業とか物に対する事なんですけど、コモディティ化が進んでいるんですよね。
コモディティっていうのは、昔は凄く付加価値が高かったものが大量生産によって価値が大きく下がってくる事。
例えば代表的な物として、今電卓ってありますよね。
電卓なんか普通に100円ショップで売ってるじゃないですか。でも今から50年60年前って電卓1台何十万してたんですよ。
それが大量生産されて、電卓っていうのが普及されたことによって価値が低下して。
今や100円ショップで売られるような時代になった。
例えば薄型テレビもそうですよね。
出た頃ってそれこそ11万円とか、50型の液晶テレビで50万60万してたと思うんですよ。
そういった形でコモディティ化することによって価値が下がってきた。
テレビもそうだと思うんですけど、昔ブラウン管のテレビで液晶テレビが出た頃っていうのは50インチのテレビもなかったと思うんです。
30インチ位が最高の大きさで、それ位でも30万とか40万したんですけど。
今50インチのテレビですら5万円とか値段になって、1/10位の価値になって。
あらゆる工業製品とか電化製品がコモディティ化したと思うんですよね。
これも世界的に起きている現象なので、そういうところが見るべきポイントかなと。
❸平均寿命の上昇
三つ目のポイントとしては、寿命の変化だと思うんです。
例えば江戸時代を振り返ってみて、日本の平均寿命って50歳位だったと思うんです。
でも今や日本の平均寿命って80代半ば位になってきて。世界的にみても寿命って長期化してるんですよね。
あらゆる国で人間が生まれて死ぬまでの期間が凄く長くなっている。これは結構大きな変化だと思うんです。
出生率が上がらなくても人口が増えていく要因になるし。
後はそれに伴って何故そうなったかって言うと、医療の発達っていうのが大きかったと思うんです。
日本は比較的医療が発達している国ですけど、今や他の国でも医療が発達しているし。日本からの支援で発展途上国でも少なからず発展してきたと。
そういったことによって寿命が長くなった、変化してきたっていうのがあると思います。
❹欲求の変化
四つ目のポイントとして、欲求の変化っていうのがあると思うんですよね。
欲求の変化っていうのは、例えば昔は三種の神器っていう言い方をして、《冷蔵庫・洗濯機・テレビ》がまずみんな欲しいと。
そういったものが売れた時代があったですよね、高度経済成長期の時に。
でも今や蓋を開けてみると、そういった物ってさっきも言ったようにコモディティ化していて。
低価格でしか売れなかったりとか、何か機能が新しい物が出たとか、何か付加価値をつけないと売れない時代になった。あるいは買い替えみたいな。
その様に新規に買うのは少なくなったんですよね。
一方で、物じゃなくてサービス、例えば旅行なんかは良い例だと思うんですけど、旅行する人が増えたりとか。
或いは思い出を作るためものじゃなくて、事商品って言うんですけど、そういった風に欲求が変わってきてるので。
大きなマクロ経済の変化が起こっている
これの今あげた四つって日本だけじゃなくて、世界的に変化してきてると思うんですよね。
そういうマクロ経済が変わってきてる時っていうのは、投資のスタイルも結構大きく変わる時なんですよ。
例えば ITバブルの時を体現された方はいるかな?
今から21年位前の話なんですけど、その時も同じ様な変化が起きたんですよ。
インターネット社会になって、革命的に物事が変わるんだという様な風潮が全般的に出て。
そこでそういう様な大きな流れの変化が起こったので、株式市場でもあの時は本当に異常で。
インターネットとか「なんとかネット」ってつくだけで株価が凄く高くなっていくっていう様な、完全にバブルだったんですけど、そういう時代だったんですね。
今回もどちらかと言うと新型コロナの影響も含めて、大きなマクロ経済の変化が起こっている時期じゃないかと。
そういう大きな変化が出る時っていうのは、変化に強い会社とか、そういったところで業績が伸びるようなサース企業かどうか分かりませんけど、そういうところに注目が集まるっていうのはよくあることなんですね。
でも一つ気を付けた方がいいところは、ITバブルもバブルだったんですよね。終わったら大きく弾けて下がっちゃった。
でもその後本当に生き残る企業も出てくるんですよね。
なので今回も新しい産業っていうことで、医療の部分とかAIとかサブスクもそうですけど、そういう新しい分野の成長株と言われているような株価っていうのは凄く大きく評価されてるんです。
ただそれが本当に今バリエーションを織り込むだけの成長するかっていうのは、分からないと思うんですよね。
なのでそこをやっぱりどう定義していくかっていうのが、凄く大事っていうことで。
まずマクロ経済がどう変わったかっていうのをまず冷静に分析することから始めるのが一番いいと思います。
アンケート
今回バリュー株投資がテーマなので、バリュー株投資の定義をもう一度しっかり考えてほしいと思うんです。
ではまずアンケートを取ります。
今まで聴いた中でバリュー株投資は終わったって思う人は「はい」。終わってないよって言う人は「いいえ」でお願いします。
【アンケート結果:「はい」… 24%「いいえ」… 76% (計 201 件) 】
とりあえず「終わってない」って思ってる人が多いってことですね。
バリュー株投資の4つの定義
そういった中でバリュー株投資の定義をもう一度考えてみたんです。
「バリュー株投資とは根本的に何なんだろう」って考えるならば、何に対して割安かどうかと言うのがバリューの定義だと思うんですよ。
結局割安っていうのがベースになってくるんですけど、いくつか定義の内容考えてみて、これも四つを基準にしたいと思います。
- PER が低い。PER が市場平均よりも低いっていう割安。
- PBRが低い。PBR が一倍より切ってるとか、0.5倍だったら安いって事での割安。
- 配当利回りが高い。配当利回りが5%あるとか、今だと7%とかある企業もあるんですけど、そういった意味で見て割安かどうか。
- ROE。株主資本を使ってどれぐらいのリターンを出しているか、資本効率を見る意味での割安か割高かどうか。
大きく分けてこの四つを考えてみたんです。
①PER
例えばPERで見るならば、私はPERで見る時いつもこう考えるんですね。
PERが低い高いで見るとちょっと分かりにくいので、一応 PERの逆数っていうのが益回りなんです。
益回りって何かって言うと、例えば不動産で言うと不動産の賃貸利回りみたいなもので例えば、PERが5倍の会社があったとすると、5倍っていうのは5年分で元が取れるっていう意味なので、益回りで直すと20%になるんですよね。
例えば20%っていう数字を聞くと結構高いんじゃないかというのが分かると思うんですよ。
一方で成長株と言われているような益回りっていうのは、赤字の企業はマイナスなのでなかったりとか、PER が50倍とか企業になると益回りでいうと2%なんですよ。
なのでそういった利回りで見ると、現時点では割安ではないって分かるんですよね。
成長率云々は置いといて、現時点ででのPERで見る時、益回りで見るとより分かり易いと思います。
② PBR
PBRだと私は逆数で見ていて、割引率で見ているんですよ。
例えば PBR1倍がお弁当の普通の値段だとすると、例えば半額のシールが貼ってある状態っていうのはPBRが0.5倍。
例えばPBR が0.2の会社は、お弁当に8割引のシールが貼ってある状態。
僕は割引率で割安かどうかを見るんですよね。
そういったところで見る場合は割引率も大事なんですけど、お弁当を買う時の中身も大事ですよね。
例えば中の弁当がご飯しか入ってないお弁当だったらいくら安くても買わないと思うし。
一方でおかずも色々あって、もうご飯に全く合わない様なおかずだったり、なんか見栄えも良くないなぁとか。
単にPBRの割引率だけじゃなくて中身が大事なんです。
③配当利回り
配当利回りに関しては、インカムで考えた考えると分かりやすいと思いますね。
配当利回りが7%っていうことは7%分の元本を回収出来るって言うことなので。
それが積もり積もっていくと元がひける。
例えば極端話をしてしまうと、株価が横ばいとして配当利回りが5%の会社があって。
本当は税金がかかるんですけど、今は分かり易くするために考慮しないとすると、5%の配当が貰えるなら20年経てばインカムだけで元が取れると。
それがどれ位で元が取れるかって言うので、割安か割高かが分かるのが配当利回りって事ですよね 。
④ROE
ROEに関しては、資本効率なので株主資本をどれ位効率良く、ちょっとPERに近いんですけど、その中でも株主資本をどう上手く活用するかなので。
それが高ければ高い程、より利益率が高い資本効率がよく会社が運営されているっていうことなので、そこを見る。
どの部分に対して割安かいろいろ意見があると思うんですけど、大きく分けてこの4つかなと思います。
バリュー株で重視する3つのポイント
今回私が言うバリュー株の定義としては、大きく分けてその四つの中でも二つを採用しようかなと思っています。
一つは私がよくやっている資産バリュー株です。
企業が持っている現金有価証券、賃貸用不動産とか土地を加味してそこから負債を引いて時価総額と比べる。
後は収益バリュー株ですね。
益回りとか EV/EBITDA(ある企業の事業全体の価値(EV)を、その企業がキャッシュを生み出す力(EBITDA )で割った倍率のこと)。
要するにフリーキャッシュフローをベースにした指標と、この二つがバリュー株の中でも王道だと思うのでこの二つを基準に考えて、今回話します。
⑴PBRのギャップ
その中でもさらに絞り込むならば私はPBRだと思うんですよね。
上に挙げた中でもなんで私がPBRを見るのかって言うと、日本の会計上、例えば決算短信とか有価証券報告書に、株主資本、会社の自己資本が書いてあるんですけど。
でもそれって今実際の会社のPBRと物凄く乖離している銘柄って多いんですよ。
例えば先程も言った代表的なのが含み資産ですよね。
有価証券報告書を見ると賃貸用不動産の時価会計っていうのが、大体有価証券報告書って70ページから150ページぐらいあって。
会社によって違うんですけど、その後ろの方に項目があって。今持っている賃貸用不動産の簿価と時価のギャップを示した項目があるんです。
実際のPBRっていうのは時価をベースにしたのが実質PBRじゃないですか。
だけど今市場でPBRで表示されているのは、そういうのを全く加味していないんですよね。
なのでそこに凄くギャップがあるので。
PERとかに比べると、人によって見るPBRの数値が全然違うっていうのがこれが一つ大きいポイント。
もう一つは有価証券も時価になっていない会社があるんですよ。
例えば一番良い例がソフトバンクグループ【9984】なんですけど、あれはアリババの株を持っているんですけど、時価評価になっていないんですね。
なのでいつも孫さんがよく言ってますけど、時価評価すると一株当たりの資産は時価の何倍もあって時価評価になっていないんですよ。
だから有価証券も時価評価しているところもあれば時価評価してない会社もあるんですよ。
それによって大きなギャップが生まれる訳です。
それって知ってる人は知ってるんですけど、多分知らない人も世の中には結構いると思うんですよね。特に初心者の人とか。
なのでなんで私は PBRのどこを見るかって言うと、そのギャップが大きいのがまず一つのポイントです。
例えばマグロが売っているじゃないですか。それが輸入されたマグロなのか、大間で獲れたマグロなのかで値段が全然違いますよね。
でも見ただけだとマグロしか分からないじゃないですか。きちんと特定していくと本当の価値が見えてくるっていう事が大事なので。
そこで一番キャップが出るのがPBR なんですよ。
⑵資産の成長
もう一つ大事なポイントとして、これもあまり重視してない人がいると思うんですけど、会社って利益とか売上が成長するのが王道だと思うんです。
だけど一方で優良な資産を持っている会社っていうのは、例えその会社が儲かってなくても、持っている資産が上がることによって資産の成長っていうのが期待出来るんですよね。
例えば一番典型的なのがソフトバンクグループみたいな有価証券を持った殆どの会社もそうで、ベンチャーキャピタルなんかもそうですよね。
上場する前の簿価と上場してからの価格って全然変わるじゃないですか。
例えば IPOをやる前に、まず公募売り出しで株を売り出ししますよね。
でも皆さんIPOの方を見てもらうと、初値って売り出し価格より遥かに高い値段が付いていることが多いじゃないですか。
それと一緒で、持ってる資産の内容によっては大きく資産の成長の期待もあるんですよ。
なので利益っていうのは、勿論売り上げがまず伸びないと利益が伸びないと思うんです。
だけど、こうゆう資産バリュー株系の優良な資産を持った資産バリュー株っていうのは、その資産の成長が期待出来るので、そういったところの成長性を見れるかどうかっていうのが凄く大事なポイントになってくるんですね。
⑶成長の先行きよりも資産の方が分析しやすい
三つ目のポイントとしては、例えば成長株で今から10年前これだけ成長すると思ってなかった企業で結構あったと思うんですよ。
一方で10年前は凄く成長すると思ってたのが、実は全く成長しなかったっていうのが結構あると思うんですよ。
そういう分析と答えが違った内容だった事があると思うんです。
でも一方でPBRとか持ってる資産をベースにした分析っていうのは、割と現状の分析である程度差額で出るんですよね。
例えば、今どういう資産を持ってるかとか今どういうところに土地を持っているかっていうのは、多分1年2年で大きく毀損したりするっていうことは少ないと思っていて。
むしろ5年10年で見て大体の動向が見えてきたりするって結構あると思うんですよ。
なので成長株の業績の先行きの見通しよりも、持ってる資産の先行きの方が割と、有価証券の部分はちょっと難しい部分があって、ベンチャーキャピタルの株価に投資する場合はちょっと注意が必要なんですけど。
だけどそれを考慮に入れても、IPOするだけでもいきなり価値が上がるって言う効果が期待できるので。
そういったところで、PBRっていうのは私は時価評価されていないというところが非常に多いので、調べれば調べるほどお宝が見つかる可能性があるということで結構重視しているポイントです。
価値が変わる3つの瞬間に注目しよう
「じゃあ何でバリュー株は上がってないんだ」と言うような意見が結構あると思うんです。
私なりにバリュー株投資をする上で大事なポイントっていうのがあると思っていて、今日はそれを始めて言いたいと思います。
「買ってもずっとバリュー株のままだったら意味がないじゃん」て思うじゃないですか。
実際今バリュー株って相場全体の流れで見ても、指数よりもパフォーマンスが下回っているので、これは日本でも世界でも共通して言えることなので。
そういったところを見るとダメなんじゃないかって思う人もいて当然なんです。
だけどそれを回避と言うか、どういう瞬間に価値が変わるかって言うのを僕なりに三つにまとめてみました。
共通するポイントとしては価値が変わる瞬間に注目しようっていうのがあるんですよね。
⒈開かずの金庫が開く瞬間
その価値が変わる瞬間っていうのは何かって言うと、まず一つ目は僕はバリュー株って開かずの金庫だと思っているんですよ。
例えば財布の中に1万円入ってて、それが財布ごと6000円で売っているっていうのがネットネット株であり資産バリュー株になるんです。
だけど「結局その財布を持ってても、その財布の中身のお金が自由に使えないなら意味がないじゃん」て考え方が起こると思うんです。
なので私も同じような考え方を持っていて。
よくテレビ番組で昔の金庫を開けるような番組ってありません?開かずの金庫を開けたら中からお宝が出てくるんじゃないかみたいな。
金庫が開く前って凄く期待しますよね。沢山お宝が入っているんじゃないかとか想像するじゃないですか。
でもバリュー株っていうのは中身にも入っているのが確定しているんですよ。絶対入ってるんですよ。
例えばとある会社は時価総額100億円だったと。でも中には200億の現金が入っているって、粉飾決算じゃない限り絶対分かるんですよ。
だけど「金庫が開かないからダメだ」という理由だったら、その金庫が開く瞬間が一番熱いタイミングじゃないかと思うんですよね。
その金庫が開く瞬間はどういう瞬間って考えた時に、まず一つは今まで経営陣が金庫の中に仕舞い込んでいたお金を出してもらえるタイミングが分かったら、これはいきなりお宝になる可能性が高いんですよ。
例えばそれは、配当であったり。
後はもう一つは含み資産の持っている会社っていうのは分かるんだけど、含み資産のままだったら意味がないじゃんってなるじゃないですか。
例えばそれは、含み資産を売った時、実現化した時っていうのは金庫が開いた瞬間なんですよね。
それが組み合わさると最強で。
例えば一番いい例では土地を持っていて、その土地を売って含み益が実現化し、それに乗じて配当も増やしますという会社があったら多分その瞬間ストップ高になると思うんですよ。
だからまず含み益が実現化するっていうのが金庫が開く瞬間。
もう一つがさらに開く瞬間が、その得た利益が株主のところに戻ってくる瞬間。
配当とか自社株買いでもいいんです。
そういう時って金庫が開く瞬間なんです。
この瞬間というのは物凄く評価が変わるタイミングなんですね。
だからまずそういうことをやる可能性がある会社をまず優先してみることが非常に大切だと思います。
⒉評価が変わる瞬間
2つ目のポイントは、評価が変わる瞬間です。
評価が変わる瞬間は何って言うと、例えば今まで東証2部だったのが東証一部に上がるとか、今までうだつの上がらないような会社だったのがいきなり大手の有名な会社の業務提供を結ぶとかそういうのが評価が変わる瞬間で。
分かり易く言うと、ちょっと可愛い女の子がいたとして、その子が芸能人になった瞬間評価って変わるじゃないですか、そういうのと一緒で。
外見も中身もそんなに大きく変わってないけど、人が評価するポイントで何か新しいことが出たら、そこでガラッと変わる瞬間というのがあるんですよね。
なのでそういうところのポイントがある企業っていうのは、価値が変わるタイミングとして凄く重要だと思います。
⒊所有者が変わる瞬間
3つ目のポイントは、所有者が変わる瞬間。
それは完全に、よく出ているようなMBOとかTOBですよね。
結局MBOっていうのは、幅広い所有者に持たれていた株が、経営者一人に集まる訳ですから、その瞬間価値が変わるんですよ。
TOBも、色んな人が株を持っていたのが、買収する企業が全部株を買うっていう。
所有者が大きく変わる瞬間なので、そういった時って株価って大きく反応するんですよね。
なのでバリュー株投資の評価が変わる瞬間っていうのは、大きく分けてこの三つなんですよ。
なのでただ割安だから持ってるとかだと、中々評価が変わる瞬間に巡り会う機会って少ないと思うんですよね。
だけど今僕が出した3つのポイントっていうのは、やっぱり誰の目から見ても評価が変わる瞬間だと思うんですよ。
こういった場面に遭遇しやすいバリュー株っていうのは、絶対に僕は注目したほうがいいと思います。
経営陣が評価が変わる瞬間を見てるかも大事
なので、よく「バリュー株投資は忍耐」だとか、「バリュー株投資って長期で持てば報われる」とかってよくみんな言うじゃないですか。
そういう意味っていうのは、一応当たってるんです。ただそれだけだとちょっと根拠が薄くて。
持つならば、それなりのこういう評価が変わる瞬間というのが必ず絶対あるので。
そこのポイントを出来高が出来る頃には、みんなが気づいている瞬間なので。
そういったことが起こる可能性があるって言う事ですよね。
ソフトバンクグループの自社株買い
例えばソフトバンクグループなんかは3月の時には倒産するんじゃないかっていう説まで流れたんだけど、それを払拭する出来事が起こったのは自社株買いなんですよね。
自社株買いを大幅にするっていうのを発表したのと、「負債を削減すると有利子負債が多いから危ない」とかって言うのは実際は違うと、IRで散々言ってきたのですが。
やっぱり市場はそんなことより、そうゆう事に疑心暗鬼を持っていた訳ですよ。
でもやっぱりそこは伝わらなかったっていうことで、半ば実力行使に出る事で大胆に行ったことによって株価も大きく変化したじゃないですか。
元々ソフトバンクグループってバリュー株だったので、先ほども言ったバリュー株の中で有価証券を多く持ったバリュー株なんですけど。
あれも元々ファンドが株大きく買ったっていうのも一つのポイントだったと思うんですけど、色んな意味で株価も下がった。
下がった時はチャンスなので、そういう時は動くっていうバリューの認識が孫さんにもあったというのがあると思うので、そこも大きなポイントですよね。
そういったところを経営陣が見てるかも凄く大きなポイントだと思います。
株価とは常に行き過ぎるもの
最後にまとめとしては、大事なのは株価っていうのは常に行き過ぎるものなんです。
これはいつの時代でも行き過ぎるもので。
先程も冒頭で言ったITバブルの時がそうで。本当に株価が大きく上がって大きく下がった。
いつの時代でも株価は行き過ぎるもの。
今は僕はどちらかというとバリュー株が売られ過ぎじゃないかって思っています。
やっぱり僕は逆にチャンスだという風に思っているので。
僕は今こそバリュー株に対しての分析をすごく高めています。
歴史から学ぼう
もう一つは二つ目のポイントとしては、やっぱり相場ってその渦中にいると中々分からないんですよ。
バブルだったらバブルの様に合わせたくなるし、そうじゃない時は悲観モードになりがちなんですよ。
それを冷静に判断するにはどういう風にすればいいかって言うと、歴史を学ぶことが僕は絶対大事だと思うんですよ。
今回のコロナ危機もそうなんですけど、所謂スペイン風邪の例を基にしている人もいるし。
やっぱり過去の事例っていうのは、色々生きてくるんですよね。
今回のコロナもそうですし、株価の大きな動きもそうなんですけど、歴史を振り返ってみると一方的なビハインドがずっと続くっていうのはないんですよ。
絶対いつかは行き過ぎたものっていうのはまた修正が起こるので。
それって渦中にいると分からないんですよ。
これは自分自身もそうなんですけど、そこがブレちゃうと、価値観の変化ですよね、自分自身の価値観が変わってしまうと動揺してしまうので。
それを修正出来るのは歴史を学ぶことなんですよね。
歴史を学んでいれば、割と歴史って同じことが繰り返されるので。そこを勉強することによってよく分かると。
ITバブルもそうですしアメリカの1970年代の時かな。
「ニフティ・フィフティ(Nifty Fifty)って言う優良株のを買ってれば間違いない」って言う相場って結構あって。
でもその相場が終わった後って優良株の下落って大きなものがあって。
そういったところも考えると歴史を学ぶ事が大事です。
銘柄選定の基準を冷静に分析しよう
もう一つ最後に大事なのは、自分が何に対してその銘柄にベットしているかっていうのを理解する事が凄く大事なんです。
これを真から分かってないと、やはりさっきの話に戻りますけど、何か大きな株価が変動したりとか極端に売られたりするとそこで不安になっちゃうんですよね。
例えばルーレットがあって黒か赤かにかけるゲームだったとして。黒が連続20回続いたりすることがあるとするじゃないですか。
そうすると「なんかこのルーレットって黒が出るように仕組まれてるんじゃないか」とかそういう疑心暗鬼って生まれてくると思うんですよ。
でもそれってそういう疑心暗鬼が起きちゃったら、そこは自分の弱点と言うか、揺らぐポイントになっちゃうので。
それでも、尚且つ「確率っていうのは1/2なんだ」と言うことをしっかり分かってれば、冷静に対処できると思うんです。
だけど人間って極端にテールリスクって言われる確率低いことが連続して起きてしまうと、「なんかこれ裏があるんじゃないか」とか「なんかこれは世の中変わっちゃったんじゃないか」とか思う人が出てくると思うんですよ。
まさに今バリュー株に対してもそういうような現象が僕は起きていると思っていて。
そこをまず冷静に分析するっていう事が一つ。
より可能性がある方に入れ替えよう
後バリュー株でベットしているのであれば、その株がバリュー株である以上売れる訳はないんですよね。
ただ先程も言った、価値の変わる瞬間っていうのが大事なので。
同じバリュー株でも、そういう瞬間がある可能性がある所に移した方が僕はいいと思います。
そういうような銘柄の入れ替えは僕はした方がいいと思うんです。
でもいきなり、「じゃあ私はバリュー株を止めてグロース株に自分は変わるんだ」っていうのも、それはそれでいいんです。
だけどそういう時って、往々にして行き過ぎてる段階のパターンが多いんですよね。
だからそういう「良いとこ取りをしよう」とか、「バリュー株ダメだから諦めてじゃあ別のやり方に変えよう」というのも僕はそれはそれで否定はしないんです。
だけど冷静に考えてみて、自分がこれまでどういう投資スタイルをやってきたか。
或いはどういう投資手法をやってきたかということを踏まえた上で、行動に移さないと、結局そこでまたせっかくのチャンスを棒にする可能性もあるので。
そこが凄く大事かなと思います。
質問①コロナの影響でオフィスやテナント需要が下がる中三菱地所の先行きをどう考えますか?
これに関しては正直先になってみないと分からないことだと思うんです。
ただ冷静に考えた時、これからおまけとして話すことにも関わってくるんですけど、何に自分がベットしているかっていうのが大事なんですね。
株価が上がるだろう下がるだろうにベットしていると、やっぱり迷うが生じてくると思うんです。
だけど私が三菱地所【8802】に投資している理由は、例えば日本の不動産価格っていうのが仮にピークアウトして下がるって仮定したとしても、やっぱり三菱地所が持ってる土地っていうのは多分日本の企業の中ではトップクラスだと思うんですよ。
恐らくでもそこがもし仮に駄目になっちゃったとしたら、これはこれで僕の見る目がなかったなって諦めがつくんですよね。
例えば業界2位とか3位の会社を買ってダメだったってなると、これは選ぶところが悪いってなるじゃないですか。
でも業界トップのところを勝ってダメだったらこれは業界全体が駄目ってことになるので。
これはこれで自分の負けなんですよ。
だからそういう意味で、僕は東京によく行くし、丸ビルとかもよく行くので。
やっぱり明日このビルの競争力が落ちるっていうのは、一時的にはあるかもしれないけど先行き見るとちょっと考えられないですね。
僕の見方だとそういった状況で、JRなんかも一緒の理由で投資をしているんですけど、恒久的に価値が下がるかどうか、先程も一番最初に言ったマクロ経済の変化です。
これでテレワークが普及してもうどこにも誰も行かなくなる前提で、例えば外食も全部っ出前にするし、人も行動しないっていう風になるっていう未来の予想をしてる人にとっては買わない方がいいと思います。
でも僕は、人間ってやっぱり喉も喉元過ぎればっていうところが結構多いので。
やっぱりまた戻ってくるって思うんですよね。
出張とかは一時的に減る可能性はあると思います。
ただ業種によって全部がテレワークになるなんていう業種は限られた所しかないので。
殆どが現場の作業が必要であったりとか、やっぱり営業する以上お客さんのところに訪問するとか会うっていうところでビジネスが生まれてくると思ってて。
全部がzoomとかで済むって思ってないんですよ。
むしろそういう時代になる程、余計にリアルで会って話すことに対する希少価値って上がると思うので。
そういう意味では僕は、一時的に確かにテナントとか入れ替えが起こると思うんですけど。
ただこの前テンポイノベーションの特集をやっててみたんですけど、今まで出なかったところに空きが出たっていうことで、逆に入りたい人も一方でいるんですよ。
それは一等地だからなんですね。
一等地だから今までこんなところ空いたことがないと、「ここにもし店が出せるなら出したい」って人が結構いるんですよ。
同じ理由で三菱地所の丸の内の一等地の所に空きが出た場合、ブランディングとか利便性を考えた時、そこのテナントは価値があるっていう風に思ってる所って一人はいると思うんですよ。
極端な話、不動産とか店舗なんて一人いればいいわけですよ。代わりになる人が一社あればいいだけなので複数ある必要はないんですよ。
そう言って考えると、僕は先行きに対する不安というのはあんまり無くて。
もしろ株価がそれ以上に織り込んでいると思うので投資をしているんです。
だけどでも含み損なので今回は外れてるかもしれないんですけど(笑)
恒久的に価値が残るであろうものが下がった時は大チャンス
その中で最後におまけとしてちょっといくつかお伝えしたいことがあります。
まずどんなものでもそうですけど、僕が一番大事にしているのは最終的に価値が継続して残るものがあったとして、その持っている価値と現在価値にギャップが生じた時っていうのが最もチャンスだと思うんですよ。
全てにおいて普段は絶対下がらないんだけど、こういうタイミングで下がって。
本当は価値があるのに一時的に下がって、尚且つ恒久的に価値が残るであろうと思うものにギャップが生まれた時って絶好のチャンスなんですよ。
例えばその中で例を挙げると二つぐらいあって。
歴史的に見て価値が存続するもの
一つは歴史的に見て価値が存続するもの。
例えば10年とか5年だったら車とか家電とかだったら10年も経つと価値ってほぼなくなるじゃないですか。
金
でも金ってどうですか金は今過去最高値になったりしてますよね。
でも一方で金ってITバブルの2000年の頃って1g1000円とか1200円の値段だったんですよ。
そういう現物資産なんてオワコンだと金なんか利息もつかないし、増えもしないじゃないかと言うことで、ITバブルの頃って凄く下がってたんですよ。
一方で今はお金がじゃぶじゃぶになって金の価値って上がってきてるじゃないですか。
やっぱり歴史的に見て価値があるからこそ金って今評価が見直されていて。
土地
土地も一緒ですよね。人間が住む以上絶対に必要で。
尚且つ金と違って土地って作れないじゃないですか。
一部東京の湾岸エリアとか埋め立てしていけば多少土地は広がるがもしれないですけど、それでも限りがあると思うんですよ。
土地に関してはこれから立地が凄く大事になってくるので、僕は一等地以外は買うべきじゃないと思っているんです。
だけど逆に言うと一頭地の希少価値っていうのは、益々高くなっていくと思うのでそういうところと。
美術品
もう一つは美術品ですね。
レオナルドダヴィンチの絵であったりとか、あるいは古伊万里の茶碗であったりとかそういうものって長く歴史があったりなおかつ文化財も含めてた意味での価値が歴史的に残るんですよね。
そういったものは一時的に下がった時っていうのは、物凄く買いだと思うんです。
宝石
もう一つは僕も買っているんですけど、宝石ですね。
例えばHOPE Diamondってニューヨークの博物館に保存してあるんですけど。
あのブルーダイヤっていうのは博物館に入っているので、実際に市場の価値っていうのは分からないですけど、推定200億円位するんじゃないかって言われてるんですよ。
なんでそんな価値があるかって言うと、やっぱり歴史的にも非常に価値が高いブルーダイヤであるし。
それだけの大きいブルーダイヤっていうのはなかなか算出されないって言うので価値があるので。
これは歴史的な価値がちゃんとあって、希少価値があるからこそちゃんと評価が作っているので。
そういったものが下がった時っていうのは、凄くギャップが出てチャンスだと。
ブランド価値と商標権
二つ目は現代の新しい価値観だと思うんですけど、ブランド価値とか商標権っていうのは価値があると思っていて。
例えば代表的なところで言うと、コカコーラがあって。
全く同じ中身と仮定して、コカコーラっていうシールが貼ってあるものと、何にもシールが貼っていないもの、中身は全く同じなんですよ。
でも同じ値段で置いたら、多分殆どの人がコカコーラの方を買うと思うんですよ。
仮に何も書いてない、中身が全く同じコーラが100円で売っていて、コカコーラが120円で売っていたらもしかしたらそれでもコカコーラを買う人の方が多いかもしれない。
これがブランド価値であり商標権なんです。これって本当に凄い価値で。
例えばルイヴィトンとかエルメスとかあるじゃないですか。
あれ同じようなバッグを他の会社が作ったら、多分半値以下で余裕で出来ると思うんですよ。
でもやっぱりルイヴィトンとかエルメスって言うブランドがついていることによって、バーキンとか、価値が連動するじゃないですか。
それってブランド価値であり商標権だと思うんですよ。
例えば工業製品なんかで言うとテレビなんかもそうですけど、実際今有機ELテレビのパネルは殆どLGの会社が作っているので、どの会社の商品を買ってもLGのパネルなんです。
でも中身が仮に一緒でも、ソニー【6758】っていう名前がついているか、サムスンっていう名前がシールが貼ってあるかによって、それだけ見て判断する人って結構いると思うんですよね。
だからそういうところで価値観の差が出るのが商標権であり、ブランド価値なんです。
そういうのがある企業が一時的に大きく下がった時って凄いチャンスなんですよね。
だからそういったところもバリューの概念を見るにあたって一番見るべきポイントだなと思います。
チューリップバブル
例えば歴史的に見て面白いなぁと思うのはITバブルの時もそうなんですけど、やっぱり一番凄かったのはチューリップバブルで。
チューリップバブルっていうのはかつて球根一つと家一軒と交換されたりた事例もあるんですよ。
今の現在社会だったら1000人中1000人、球根一つと家と交換なんかしないですよね。それと一緒なんですよね。
なので熱狂的な時とかっていうのは、一時的な価値観の変化でそういう意味で考えると、ありえない交換が起きるんですよ。
ITバブルの時も同じだったんですけど、やっぱりそういう時っていうのは一番気をつけないといけない時で。
そういう時に一番大事なのっていうのは、そういう時にはちょっとオワコンと言われてるような、ただ歴史的な価値があるって言われているものは低めに評価される事って結構多いんですよね。
だからそういうところは、金は今若干評価されたりしていますけど。
日本の土地の価値
土地なんかは今の日本の土地の価格は、僕はまだ世界的に見て東京の土地はの価値は低いと思っています。
そういった理由で日本の土地とかを持っている企業はいいと。
三菱地所
尚且つ株で例えると、もっと安くて、先程でた三菱地所を例として出しますけど、三菱地所が持っている土地を時価評価した評価額っていうのは、一株当たりだいたい4400円なんですよ。
ということはPBRで直すと0.37倍なんです。
極端なことを言ってしまうと丸ビルの時価評価の63%引きの値段が付いているのが今の株価番ですよ。
普通に考えて丸ビルが評価額のじゃあ63%引きで売りますよって言ったらまあお金があればほぼ買う人がいると思うんです。
でも株になるとなぜかそういう現象が起きるんですよ。これが凄く面白いところで。
ユニゾ
やっぱりそういった、ある種正規な価格、それが露呈したのがユニゾホールディングス【3258】ですよね。
ユニゾっていう会社の株はずっと低く評価されてたんですけど、やっぱり持っている土地の評価とかがちゃんと評価されて。
まずHIS【9603】がアクティビストで動いたんですけど、じゃあ俺も俺を持っていうことで色々な企業が入ってきて株価がつり上がっていったんです。
けどそれも元々本当はそういう価値がつくだけの企業の資産価値だったのが、様々な理由で価値が低いままだったとだからこそ目をつける人が出てきたと思うんですけど、やっぱりそういったところですよね。
まず最初にどういった人が目をつけるかっていうのが大事なんですけど、それも先程も言ったバリューを投資するポイントで価値が大きく変わる瞬間ですよね。
そこを見極めていれば良かった、例えばHIS が筆頭株主として分かった時点で買っても全然間に合った訳なんです。
より短期間で成果を出したい人は何かそういうアクションが起こってから買っても僕は間に合うと思うので、そういうニュースには目を光らせてるって言うのが大事かなと思います。
ティファニー・スタジオ
面白い例としてもう一つ挙げたいと思うんですけども、ルイス・カムフォート・ティファニーという人を知ってる人いるかな?
ティファニー・スタジオっていう会社を作った人で。
この会社っていうのは1885年に作られて、1928年に倒産してしまった会社なんです。
ティファニー・スタジオっていうのは何を使っ作ってたかって言うと、ステンドグラスとかモザイクのいわゆる代表的なもので言うとランプですね。ランプを作ってた会社なんです。
その創業者なんですけど、会社としては40年ちょっとで倒産しちゃったんですね。
でも今やティファニーのテーブルランプって一個数百万とかものによっては数千万の価値があるってあるので、この会社がもし今まで存続していたら多分恐らく凄い価値がある会社になっていたと思うんですよね。
でもその時の色々な情勢で会社が存続出来なかった為に残念ながら倒産してしまったんです。
だけどどういう会社の資産があったかっていうのを検証してみると面白いんじゃないかなと思います。
これが例えばテーブルランプの価値をしっかり温存するような物を今も持っててそれを沢山持ってればそれが含み資産として評価されて未だに会社が存続していた可能性もあるし。
一方でそういった価値を生み出していった会社っていうことになるので、現在は倒産してないんですけど、製品としては価値が存続しているっていう例もあるので。
やっぱりそういった価値が大きく残るもの、或いは大きく残るものである資産を持っている会社っていうのは、いずれ必ず評価される時が来ると思うし。
またそれに注目する人も出てくると思うんですよ。
そのタイミングをしっかり見極めて吟味していくと、僕はバリュー株投資っていうのは今もの凄くいいタイミングだと思ってます。
アパレル
例えば具体的な例を一つ挙げると、今僕がよく見ているのはアパレルですね。
アパレルっていうのは今ユニクロ(ファーストリテイリング)【9983】とか、そういうところが非常に強くて、他のところは全くダメと言われてますね。
例えば青山商事【8219】とか、あるいは三陽商会【8011】、オンワード【8016】。
軒並み株価が史上最安値に近い位売り込まれていますけど、じゃあ果たしてアパレルの会社が全部潰れてだめになるのって言ったら、僕は多分そうじゃないと思うんですよね。
必ずその中から生き残っていく会社って出てくると思うので。
例えば一つの例としては、オンワードっていう会社がZOZO【3092】と業務提携したんですけど、それによってここが変わる瞬間ですよね。
ZOZOと提携することによって、もしかしたら何か変わる可能性を秘めているだけですよ。
なのでそういった事が起こったら、その会社の推移をちょっと注目してみようかなとか。
青山とAOKI
例えば青山商事もそうですけど、スーツってもちろんこれから全部テレワークになって会社に行かないってなればスーツもなくなると思うんですけど。
とは言っても、スーツって例えばメルカリとか中古で買う人ってほとんどいないと思うんですよ。
やっぱり新品のスーツを買う人の方が多いと思うんですよね。
そういう中ではどこのお店で買うのって言った時、じゃスーツをネットで買うのって言うとちょっと考えにくいかなって。
何故かって言うと、体にフィットしないといけないとか、着心地とか大事だと思うので。
やっぱりリアル店舗が必要だと思うと。
じゃあ今青山とかAOKI【8214】とか株価売られてますけど、その辺ってじゃあそういうことを考えるとちょっと明らかに過剰反応しすぎじゃないのって思うんです。
そういう風に考えてみると凄く面白いと思うんですよね。
そういう会社って店に入ってみると分かるし。
実際自分がスーツを買う立場だったらどこで買うかって僕も色々聞き込み調査をしたんですよ。
そしたら僕は株価的には青山の方が安いと思ったんですけど、やっぱり色んな人の話を聞くといやORIHICAがいいって言うんですよ。
ORIHICAってAOKIがやってるブランドなんですけど、そこがいいって人が多いんです。
そうやって考えると、先行きの業績予想を加味するならば青山よりAOKIの方がいいのかなって思うんですよね。
当然月次の売上を見ても、青山は60%台だったけどAOKIは90%台ということは、そこでも差が出てきているのでやっぱりそういったところなんですよね。
そういったところをどう見るか。
ユニクロ以外でどこが残るのか
洋服でもそうですけど、世の中の人が全員ユニクロを着る訳ではないじゃないですか。
ユニクロ以外を着る人もいるじゃないですか。
じゃあその人たちはどこで買うのってなった時に、エルメスとかルイヴィトンとか、そういうところで買う人にとっては多分コロナで何があっても変わらないと思うんですよ。
一番変わるのは中間層の人が、例えばしまむらで買ってた人が変わるのか。
あるいは三陽商会みたいな、マッキントッシュとかオンワードとか、色々あるじゃないですか。
そういうの調べていくと、「ここのブランドは残りそうだな」とか、「このブランドは駄目だなぁ」とか徐々に見えてくると思うので。
今はもう全部総売り状態なので、この中に必ずチャンスって眠っているので。
バリュー株は逆に今がチャンス
総悲観の中にチャンスがある
そう言ってた行き過ぎたところから見ると、みんながダメだと思っているから売られているんですね。
株価っていうのは、総悲観の中っていうのは意外とリスクが低かったりするので。
3月の時は株式市場全体が悲観モードだったんですけど、今はどちらかっていうと局地的な銘柄で悲観的なモードになってるので。
そこの中で冷静に見ていくことによって、何か将来大きく価値が復活してくるような銘柄っていうのは僕は必ずあるんじゃないかなと思って、今一生懸命そういった銘柄を調べてます。
バリュー株は歴史的にも末永く使える手法
あとバリュー株投資に関しては向き不向きがあると思うし。やっぱりバリュー株って成長株に比べて5倍10倍になる事ってあまりないので。
そういった意味ではちょっと物足りないって思う人も多いと思うんです。
だけど冷静に考えてみて、普通に株式投資でリターンを得るベースの手法っていうのは、一年で取れるリターンっていうのは、大体指数をベースにすると大体4%から7%位なんですよね。
それを基準にして考えると、バリュー株投資で僕の場合今年年初からマイナスですけど、トータルの成績で見ると年利回りっていうのは20%以上今でもまだ維持しているし。
今までずっと続けてきて色んな手法があったと思うんです。
だけど歴史的にも末永く使える手法っていうのはバリュー株じゃないかなと思うんです。
なぜかっていうと、『賢明なる投資家』っていうベンジャミングレアムが書いた本があるんですけど、あれって1949年に出版された本なんですけど、未だにそれが売られているんですよ。
今から約70年前の手法が書かれた本が、今でも役立つって多分ほぼないと思うんですよね。
だからそういった意味で考えると、割と古典的な部分で物新しさは全くないんだけど、一方で末永く使えて、投資の基礎となる部分っていうのが結構多いので。
そういった意味でもバリュー株投資ところをしっかり深掘りしてみて。
それが向いてないという風に自分が思うのであれば、もっと違う投資家さんの意見を聞いてみてもいいと思うし。
なのでまずは自分がどういう風な目的、例えば「年2倍3倍にしたいよ」っていう人にとっては僕はバリュー株投資はお勧めしていなくて。
僕は大体5年で2倍になるようなぺースでで十分なんですよね。
5年で資産が2倍になる位のペースで十分なので、そういったところをベースに考えて行くならばバリュー株投資が一番じゃないかなと思って投資してます。
そういった意味でバリュー株投資は僕は終わってないと思っていて。逆に終わったと思われてる今こそチャンスじゃないかなと思っています。
とはいえ先行きマクロ経済の変化っていうのは今実際起こっているので。
ITバブルと時と同じようにテレワークとか医療に関してもオンラインが進むんじゃないかとか色々そういう変化が現れていて。
実際ジャスダックの企業もそう言った銘柄が大きく上がったりしているのは事実なので。
そういったものが、本当に収益をあげる企業として実際に成長してくるとその戦略は正しかったとなるんですけど。
ただやっぱり実際かなり割高に評価されているのも事実なので。
そこの部分はしっかり割り引いて考える必要がある。
逆に僕はみんながダメだと思って捨てられたところからゴミ漁りじゃないですけど、そういうところから探すのが凄く楽しくて。
缶詰を例に
極端なことを言っちゃうと、缶詰が100円で売ってたとしますよね。
中身がこの缶詰腐ってるわっていう風になって腐ってるからこれが5円でも10円でもいいやてぅるじゃないですか。
でも缶詰の中身の価値はゼロなんですよね、食べ物としては。
でも例えば缶詰の外側の金属が20円で売れるってなったら中身は捨てて金属売りに行けばいいじゃないですか。
食べ物の価値としてはゼロになっちゃってるけど、資産バリューなんかまさにそういう考えなんです。
外側のその金属の価値があるんだったら、「もう絶対それは買いでしょ」ってなるんですよ。
そういう発想の展開ができるかどうかっていうのが大事で。
もし日本の紙幣が紙切れになったならば
例えば僕だったら日本の紙幣が紙切れになると例えば日銀券の一万円札が紙切れになるんじゃないかとするじゃないですか。
そういった時僕だったら何をやるかと言うと、まず全部小銭に替えます、1円玉とか10円玉とか5円玉に。
なんでかって言うと最悪それは金属の価値が残るんですよ。一万円札はただの紙だから何の価値もないんですよ。
一万円札を1枚持ってるより、1円を1万枚持ってた方が物の価値としては最後残るわけですよ。
だからそういう様な、今だったら、1万円1枚も1円1万枚も同じ価値なんだけど、もしお金の価値がなくなったって考えた時に金属の価値がある1円の方が絶対いい訳ですよね。
だからそういった意味で考えるっていう風に出来るかどうかによって、多分お金の価値がなくなったっていう時にも、まず先にドルに変えるとか金に変えるとかでもいいんですけど、一番身近にできるのは両替ですよね。
そういう風にすればその価値が保全されるっていうことなので。
そういった考え方ができるかどうか。
日頃からしっかり準備が必要
株も一緒だと思っているので。
それに最初に気付くかどうかっていうだけなので。みんながそれをやり始めたら一円玉の数が足りなくなっちゃいますからね。
そういうことをつぶさに調べて日頃からしっかり準備をしていくのがバリュー株投資であるので。
それが地味だとかあんまり面白くないっていう意見も多々あると思うんですけど。
でもそれって合理的な考え方としては、一番最初にしっかり学ぶべきポイントだと思うので。
その辺は是非皆さんも、バリュー株は今チャンスですよ。
僕はチャンスだと思っているので今日特集を組んだんです。
ただチャンスと言いながらも、相場って先ほども言ったように行き過ぎるものなので。
もっとバリュー株が売られる可能性もゼロではないと思います。
例えば今僕が挙げた銘柄はまた更に下がるかもしれませんけど、それは行き過ぎるものなので仕方ないんですよ。
ただ3年後5年後振り返って見た時に、「今の株価よりも3年後5年後の方が高いよね」「価値が戻ってるよね」とは思ってます。
なのでそういった意味では、僕は含み損を抱えている銘柄ありますけど、別に全然悲観的な考え方でもなく。
むしろ「更に買い増そう」と思って見ているような状況です。
ただ僕も持っているお金に限りがあるので、どんどん下がっていく過程でどんどん買いましていくと含み損も増えてしまう。
なのでやっぱりある程度目処が見えてきたところで次の買いは買いたいと。
ただ全く何も持ってない人は今から買うでも全然いいと思います。
だけど全部買うのは間違いだと思います。
少しずつ少しずつ状況を見ながら買っていくのがいいと思います。
先ほども言った通り見るのであれば、価値が残るかどうかっていうのと、業種全部が売られていて、アパレルとかホテルとか鉄道なんかもそうですけど。
ここから生き残りそうなところを探すだけでも良いですね。
バルク買いもあり
一方で逆に分からなかったら全部買うっていうのもありだと思います。
いつの時代でもそうですけど、バルク買いって言うんですけど、徹底的に売られた銘柄を目を瞑って買うと、1割2割は倒産したところはあるとしても、生き残ったところは必ず2倍3倍になるところが多いんですよ。
それで結構ペイ出来ちゃったりするので。
分からない人は100株ずつ買うっていうのもいいと思います。
かぶ1000さんは絞り込み中
ただ僕はやっぱりある程度自分自身の目が当たるかどうかを試したいっていうところもあるのでやっぱり絞り込んでいます。
ただJRに関しては絞り込めなくて2社持ってるんですよ。本当は一社に絞りたいんです。
JR東海【9022】かJR東日本【9020】、どっちかにしたいんですけど、今の時点では絞り込めないので二つ持ってるんです。
不動産も最初三菱地所と三井不動産【8801】の二つを持ってたんですけど、三菱地所に絞ったんですね。
JRが軒並み下がっている理由は、同じ理由でテレワークだとか定期代を出さないとかそういうニュースが出てきているので。
「JRの売り上げが下がって戻らないんじゃないか」っていう見方が広がっているからなんですよ。
それはそういう見方があって当然だと思います。ただ僕は行き過ぎてるって思っているだけで、これは分からないです。
ただ3年5年後だってみると、早ければ2年後位かそういうところを見ると分かってくると思うので、その時の答え合わせですね。
あと東日本の強みってSuicaがあることなんですよね。
キャッシュレスの中で唯一収益が出てるのってSuicaですからね。
僕Suicaが上場したら、まぁまぁな時価総額がつくんじゃないかなって思ってるので。そこの評価を考えたら相当安いと思ってます。
東日本もちゃんと不動産の時価評価をするとPBRって0.57なんですよ。
ということは東京ステーションホテルが30%引きで売り出し中っていうことなんですよ。
あんな一等地ないですから。
あそこの土地が価値がないんだったら僕は日本の不動産の価値なんて無いに等しい位なので。そういうところですかね。
最後に
今日はこんなところで終わろうと思います。
またテーマに関しては色々考えていこうと思いますので、「こういうテーマでやって欲しい」とか僕と「一緒にコラボして欲しい」とか、あるいはこういう人とコラボして欲しいとか要望がありましたら、また色々遠慮なくTwitterにでもご意見下さい。
聞いて頂きまして、ありがとうございました。
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