子育てをしていて誰もが考えるのは、「お金・教育費」のことではないでしょうか?
「良い教育にはお金がかかる」
「お金をかけてあげるのが愛情」
「お金のことで子供に我慢させるのはかわいそう」
そのような風潮が世間ではありますが、私はいつも「本当にそうなのかな…」と疑問に思っていました。
もちろん日本経済の為には沢山お金を使うことはとてもいいことです。
でも「お金がないと子供を育てることはできない」とか「収入を考えると兄弟を増やせない」、「お金がないのに子供を産んだら大変」など不安に感じすぎる必要はないのではないかと私は思うのです。
子供は生活に余裕がある人だけが持つことを許される存在ではありません。
メリハリは大事なので全くお金を使わないという事ではありませんが、お金をかけ過ぎなくても子育てはできます。
むしろお金をかけるより親が工夫して育てた方が賢い子が育つと思います。
そんな中ファイナンシャルプランナーで有名な横山光昭さん著作『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』という本を読んでとても為になりました。
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その『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』の文章を参考にさせて頂きながら、お金をかけない子育てや節約術について詳しくご紹介させて頂きます。
Contents
子育てで一番お金がかかる教育費について
教育費で大金がかかるのはオール私立の場合のみ
「子どもの教育には、マイホーム1軒分くらいのお金がかかる」というのは、完全なる思い込みです。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
幼稚園から大学まですべて私立の(しかも、とくに学費の高い)学校に行った場合は、子供1人につき3000万円位かかるそうです。
学費だけで3000万円なんてかなりの額です(*_*;
私立には私立の良さがあるので、お金に余裕がある家庭にはとても良いと思います。
高校まで公立の場合
仮に高校までは公立で、大学は私立に行った場合、トータルの学費は約1000万円程度です(医学部などは除く)。
私立大学の場合(医学部などは除く)学費は4年間で約500万円かかります。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
大学も公立大学だと学費は私立の約半分になります。でも誰もが国立大学に入学できるわけではないので、私立大学の可能性で考えていきます。
小学校から高校まで公立に通うメリット
我が家の子供たちは小学校から高校までは公立を考えています。
私も夫も高校まで地元の公立の学校に通っていましたが、とても良い思い出になっています。特に小学校、中学校は地元の学校だと近所に友達がいて、学校が終わった後も気軽に遊べることは大きな利点です。
しかし「地元が荒れているから私立に通わせたい」という親の声があります。
夫が育った地域も夫曰くそのような地区だったみたいですが、地元の多様な仲間と関わったり、揉まれたことはいい経験になったと言います。
子供が大人になる時にはグローバル社会がさらに進み、国籍や文化が異なる人たちと一緒に働く機会が増えます。
ある階層だけが集まった私立校ではなく、いろいろな階層の家庭の子供たちがあつまる公立学校の方が視野を広げることになるのではないかと思ってます。
教育費は大学入学時までに少しずつ貯めていけば大丈夫
(残りの500万円で)幼稚園から高校までにかかるお金も、純粋に学校に支払う額、つまり学費と給食費だけを計算すると、もっと少なくなります。
じつは500万円のうち、半分までが「学校外活動(塾や習い事)の費用である」。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
そう考えると、教育費対策には以下の3つのポイントになります。
①大学入学の年まで、コツコツ時間をかけてお金を貯める
②あまり学費のかからない、小中学生の時期が貯め時
③塾や習い事などをどこまでやらせるかで、出費は大きく変わる
なかでも①が最大のポイントです。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
仮に子どもが生まれてから18年間、毎月積み立てをしたとしましょう。
「500万円÷216ヵ月(12ヵ月×18年)」で、
「毎月約2万3000円積み立てればOK」ということになります。
1日でも早く貯金を始めるのが毎月の負担額を少なくするポイントです。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
毎月の積み立て2万3000円に加えて「児童手当」もあります。
0歳から15歳までもらえる「児童手当」を貯金すると総額約200万円。
毎月の積み立て2万3000円に加えて児童手当約200万円で、学校外活動(塾や習い事)の費用以外は賄えることになります。
その習い事や塾は本当に「わが子のため」になる?
子供が小さい頃から当たり前の様に週に何個も通っている習い事や塾は本当に子供の為になっているのでしょうか?
家計に余裕があって、子供が楽しんでいることでしたら良いことだと思います。
しかし、親が「周囲に流された結果」として(家計を赤字にしてまで)子供に習い事や塾に行かせているのだとしたら、それはかける必要のないお金ではないかと思います。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
親が先回りしてお膳立てして塾や習い事を決めて、先生がいてルールやカリキュラムも決まっている。そして分からない時は先生が教えてくれる。
それだと自分自身で考えて試行錯誤するという「考える力」が育てにくくなってしまうのではないでしょうか。
『幼児教育の経済学』について
近年話題になった育児本でジェームス・J・ヘックマン著の『幼児教育の経済学』があります。
そこには「幼児期への教育が最も効率的」として日本でも話題になりましたが、これはアメリカでの社会的コストの面から貧困層の底上げについて指摘する内容であり、個人が子供に早期教育をさせたほうが経済的に成功しやすいと推奨するものではないし、日本の状況にあてはまるものでもありません。
日本の教育も変わります
これからは、主体性と社会性が求められる時代です。
主体性を育むには、小さいうちは沢山外で友達と遊んだり、小学生以降も(どんなくだらないようにみえることでも)子供が興味を持ったり、自ら熱中していることを親が見守ってサポートしてあげることが重要になっていくだろうと言われています。
社会性を育てるには、保育園ではたくさん友達と関わる時間はありますが、幼稚園のママは親が少しだけ頑張って子供同士外で遊ばせるようにしてあげられたらいいのかなと思います。
自分自身の反省点
こんな立派な事ばかり述べていますが、私自身は失敗だらけです(><)
習い事も人並みに習字、そろばんなど親に言われるがままにやってきましたが、はっきり言って何一つ身についていません(T T)人気の習い事であるスイミングはやりませんでしたが、夏休みなどに小学校などの無料プールで遊んでいるうちに自然と泳げるようになりました。
塾も周りに流されて中学生位から何年か行きましたが、先生の授業を聞いて分かったつもりになっただけで効果ゼロです…。もちろん友達はいたので楽しくは通っていました。でも本当に必要だったのかと思うと、何も身についてないし、高学歴になった訳でもないしでお金の無駄だったと思いますm(_ _)m
塾代は親の安心料なんて聞いたこともありますが、勉強って本来は自分自身でやるものなんですね。
自分の子供への習い事
自分の娘には長女が年長になる前からピアノを習わせています。
これは親が習わせていることなので、親のエゴだと思っています。なので長女にはなるべく楽しく練習できるように、私も最大限気を配っています。今のところ長女は、楽しんで習っています。
お金がないなら「ない」と宣言してもいい
もし子供が何か習い事をしたいと言ってきて、家計が苦しくて難しいときは、
「うちは今お金がないから、ごめんね」などと、お金を出せない理由を子どもに率直に打ち明けてしまいましょう。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
家計だけでなく仕事でもそうですが、限りある予算の中でやりくりしなければいけません。人は全部自分の思う通りにいける訳ではありません。出来る事は叶えてあげればいいですが、できなければ正直に実状を話して他の事でフォローしていけばいいのではないでしょうか。
物質的に恵まれて、望めば何でもかなう環境にいた人より、我慢すること、努力することを知っている人の方が、社会に出てから重宝される人材になるのではないでしょうか。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
ズボラ夫婦でも出来る無理せず楽しい11個の子育て節約術
ズボラ夫婦とは我が家のことです(^^;)細かい家計簿作りや小まめに使わなくなったものをメルカリに売るなどという几帳面なことは性格上出来ません。
でもお金を沢山使わなくても楽しく子育てすることは、十分可能です!
もちろん上にも書きましたがお金を使うこと自体は社会の為にとても良いことです。お金に余裕がある方はどんどん使った方が世の中の為になります。
でもお金に余裕がないのに、人と比べて不安に駆られて無理をしてまでお金を消費している親御さんは本当にその出費、必要なのでしょうか?
赤ちゃん・幼児時代
赤ちゃん・幼児時代は親が手を掛ければほとんどお金はかからないものです。
本当に必要なのは抱っこ紐とオムツとおしり拭き位でしょうか?→強者は布おむつ使ったり、紐で赤ちゃんをおぶったりしてましたが、ズボラ母なのでそれは断念。
スマホや雑誌などの様々なキラキラ情報を鵜呑みにすることはありません。
赤ちゃん・幼児時代のオシャレな子供服や高価な知育おもちゃなどを購入するは、お金に余裕のある親自身の楽しみで行うものです。
【節約術①】ベビーベッド、よだれかけは買わなくて大丈夫
我が家はベビーベッドを買ったことがないですが、「赤ちゃんは母親の隣で寝るのが安心するので結局添い寝になってベビーベッドは無駄だった」という声はよく聞きました。なくても全く困りません。
よだれかけもよそいきでは頂き物の素敵なものを使っていましたが、我が家ではタオルやハンカチを首にかけるで十分でした。
【節約術②】玩具は買わなくて大丈夫
赤ちゃんにとっては、身近にあるものすべてがおもちゃです。テッシュの箱やキッチンのおたま、泡だて器、石や水など。
それにおもちゃ屋さんで買えるようなおもちゃは、遊び方が限定され工夫もいらないのですぐ飽きます。
知育に一番いいのは手作りおもちゃです。手作りといっても大げさなものではなく、身近にある段ボールで電車ごっこしたり部屋を作ったり、チラシを丸めたボールなど工夫でイメージが膨らむ遊びが子供を育てます。
大きくなっても玩具を無理に買わなくて大丈夫です。不親切なおもちゃが賢い頭を育てます。
でも全く買わないのは気がひけるので、クリスマスと誕生日には本人の希望を聞いてプレゼントをあげています(^^)
【節約術③】無料で遊べる場所を活用
公園、児童館、幼稚園の園庭開放など無料で遊べる場所をどんどん活用しましょう。子供がお友達と触れ合う機会にもなります。お母さんも少し心を開いてお友達を作れば、自分が楽しいし、下の子を連れて来ている先輩ママなどもいるのでお得な情報もきっと耳に入ってくると思いますよ。
【節約術④】お古をフル活用(ダジャレ)
子どもは成長が早いので子供服ってすぐ着れなくなるんですよね。だから周りに親しい先輩ママさんがいたら必ずお古の洋服貰えると思いますよ!
幼稚園の制服とかも是非お古で貰えないか探してみて下さい。制服がもう用済みで余って困ってる人は意外といらっしゃいますよ。
他にはベビーグッズや子供用自転車とかおもちゃとかもお古で頂きやすいです。
例えばママパパの兄弟や同級生、他には児童館とかでも先輩ママ知り合えると思います。
我が家も有難いことに子供たちの洋服はほとんどがお古です。今のところ子供たちも喜んで着させていただいてます♡
子供時代
【節約術⑤】図書館で本を借りよう
絵本や本を読むのことはとても良いことです。せっかく図書館があるので有効利用しましょう。
【節約術⑥】自然遊びはお金がかかりません
入場料はいらないのに、山、海、公園など子供が自然から学べることは測り切れません。
【節約術⑦】安い公共施設・無料で楽しめるイベントを活用
動物園、美術館、博物館など子供の学びにも繋がりそうな公共施設もドンドン行きましょう。
大学の学園祭は子供も様々な体験ができることがあるのでとってもおすすめです!
交通費
【節約術⑧】車はなくても子育てできます
車を持たないことで、年間約30万円以上の非常に大きな節約になります。子供の体力がつくし、マナーも学べるしメリット大です。
通信費
【節約術⑨】スマホは格安スマホ一択です
格安スマホでなんら不便はありません。普通のスマホをお持ちの方は今すぐ格安スマホへ変えましょう。
食費
【節約術⑩】ふるさと納税で美味しい名産品を
ふるさと納税は、誰でもできるとってもお得な節税対策です!日本各地の美味しいお肉や海鮮品などを自分で選ぶことができます。地方公務員の方はしずらいみたいなので、それ以外の方は是非。
保険
【節約術⑪】保険料は出来る限り安く
死亡保険は貯蓄が何千万円もある人は、とくに入る必要はありません。
亡くなっても家計に大きな影響を及ぼさない人への死亡保険は、原則として不要です。 『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
我が家も専業主婦の私と子供たちは死亡保険には入っていません。
英語教育
【節約術⑫】無料で英語教育を
今は『バイリンガール英会話』や『HAPA英会話』など色々なYouTubeでの無料の英語学習者向けサイトがあります。
また、老舗のものでは『NHK英会話ラジオ』や、辞書で有名な『アルク』のサイトではリスニング、文法、旅英語など様々な英語学習コンテンツが揃っています。
ポイ活
【節約術⑬】ポイ活でスキマ時間にお小遣いを貯めよう
ポイ活は、ポイントサイトなどでポイントを貯めることです。ポイントは現金や電子マネーなどに交換できます。
スキマ時間にこつこつアンケートなどに答えることで、スマホひとつで簡単にポイントを貯められます。おすすめサイトは、『げん玉』や『モッピー』です。
親の心構え
【節約術⑭】親が機嫌よくいる
ニコニコ笑顔でいるのはタダで出来ます!親が機嫌よく子供と接しているだけで、子どもにも良い影響があるならやらない手はありません。
もちろんいけない事をした時は叱りますが、はっきりといけない事を子どもに伝えた後は引きずりません。親も気持ちをサッと切り替えて子どもと機嫌よく過ごしましょう(^^)
まとめ
このようにお金をかけなくても子供に沢山の豊かな経験をさせることは可能です。
「お金に余裕がないから子供に贅沢をさせてあげられなくて申し訳ない」なんて思う必要はありません。子供は絶対にお金で測れるものではないのです。
お金を使うことよりも親が愛情をかけて、公共施設を活用したり、自然の中で一緒に目一杯遊んだり、お友達と沢山遊ばせたり、子供に楽しい経験や思い出を沢山つくってあげましょう。
お金よりもきっとその経験が子供の長い人生の原動力になるのではないかと思っています。